〈小説「新・人間革命」〉 勝ち鬨 五十五

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 法悟空 内田健一郎 画 (6296)

 十四日夜、熊本文化会館に戻った山本伸一は、翌十五日午前、長崎・佐賀県の幹部を招いて今後の活動などを協議し、午後には同会館で自由勤行会を開催した。
 これには熊本市内をはじめ、城南地域の八代・人吉・水俣本部、天草の同志、さらに、鹿児島・佐賀・長崎・福岡県の代表も参加し、晴れやかで盛大な自由勤行会となった。
 城南地域や天草からは、バスを連ねて集って来た。皆、喜びに胸を弾ませていた。
 これらの地域では、悪僧の奸計によって、学会を辞めて檀徒になった幹部もいた。昨日まで、すべて学会のおかげだと言っていた人物が、衣の権威を振りかざす坊主の手先となって、学会を口汚く罵り、会員に脱会をそそのかしていったのだ。同志は、悔しさに、断腸の思いで日々を過ごしてきた。
 “寺の檀徒をつくりたいなら、自分たちで、折伏すればよいではないか! それもせずに、信心のよくわからぬ、気の弱い学会員を狙って脱会させ、寺につけようとする! 卑怯者のすることじゃ! 信仰者のやることではない!”
 同志の憤怒は激しかったが、皆、僧俗和合のためにと、黙していた。理不尽な状況があまりにも長く続き、耐え忍ぶしかないと考えるまでになっていたのだ。歯ぎしりしながらも、ひたすら広布の前進と、正邪が明らかになることを願っての唱題が続いた。
 そのなかで、“燦々と光が降り注ぐような、あの自由な学会を、また築こう!”と、自らを鼓舞し、弘教に走ってきたのだ。
 やがて、事態は動き始めた。そして、長い苦渋の時を経て、ようやく希望の曙光を仰ぎ、伸一の熊本訪問を迎えたのだ。
 メンバーは、勇んで熊本文化会館をめざした。苦闘を勝ち越えた同志の胸には、厳として師がいた。伸一も、苦労し抜いて戦い続けてきた同志と会い、一人ひとりを抱きかかえるようにして励ましたかった。
 遠く離れていようが、何があろうが、共に広布に戦う師弟は金剛の絆で結ばれている。


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