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〈小説「新・人間革命」〉 誓願 十七 2018年4月14日

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 法悟空 内田健一郎 画 (6347)

 「現代世界の核の脅威」展は、「広島・長崎原爆被害の概要」「現代の核兵器の実態」「軍縮と開発」の三部構成となっていた。
 このうち「広島・長崎原爆被害の概要」では、被爆後の焦土と化した両市の写真などとともに、広島の原爆ドームの模型、焼けた衣類、溶けた瓦など、三十余点の被爆物品も展示された。また、ニューヨーク市上空で核が爆発したらどうなるかを示すコーナーもあった。
 核兵器の脅威は、実際に被爆し、苦しみのなかで生きてきた人たちの生の声に耳を傾け、映像や物品などを通し、破壊の現実を直視してこそ、初めて、実感として深く認識することができる。反戦・反核の広がりのためには、単に頭で理解するのではなく、皮膚感覚で、さらには生命の実感として、脅威を認識していくことが大切になる。
 会場には、デクエヤル国連事務総長をはじめ国連関係者やNGO関係者、総会に参加した各国大使ら外交官など、二十万人を超える人びとが見学に訪れた。反響は大きかった。
 展示を見て、書店を経営するニュージャージー州の婦人は、叫ぶように言った。
 「人間が、ここまで恐ろしいことができたとは信じられない! 吐き気がしてくる。ニューヨークの上空で一メガトンの核が爆発していたら、私の住むところは破滅だ。核戦争は絶対にいけない!」
 第二回国連軍縮特別総会では、「世界軍縮キャンペーン」が採択された。核の脅威展は、その一環となるもので、翌年の一九八三年(昭和五十八年)には、ジュネーブの国連欧州本部総会議場ロビーで開催されている。
 以来、同展は、インド、カナダ、中国、ソ連と巡回していった。そして、八八年(同六十三年)の第三回国連軍縮特別総会(五月三十一日開幕)までに、日本国内の七都市を含め、世界十六カ国二十五都市で行われ、百二十万の人たちが観賞し、平和意識の啓発に、大きな役割を果たしていったのである。
 この推進力こそ、SGIの青年たちであり、その献身は、仏法者の良心の発露であった。



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