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〈小説「新・人間革命」〉 誓願 九十 2018年7月12日



 法悟空 内田健一郎 画 (6420)

 二月六日、山本伸一は、アメリカのマイアミから、コロンビア共和国へ向かった。セサル・ガビリア・トルヒーヨ大統領並びに文化庁の招聘によるもので、コロンビアは、初めての訪問である。大統領は、一九九〇年(平成二年)八月、同国最年少の四十三歳で就任し、テロ撲滅、麻薬組織の取り締まりに力を注いできた。
 伸一の一行がマイアミを発つ前、コロンビアの首都のサンタフェ・デ・ボゴタ市(後のボゴタ市)の繁華街で、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、市民が吹き飛ばされるという事件が起こった。当時、麻薬組織によるテロ事件が相次いでいたのである。国内には非常事態宣言が出されていた。
 コロンビアで伸一は、東京富士美術館所蔵の「日本美術の名宝展」の開幕式などに出席することになっていた。三年前に日本で開催された「コロンビア大黄金展」(東京富士美術館主催)の答礼の意味も込められていた。
 大統領府から伸一に、訪問についての問い合わせがあった。彼は、言下に答えた。
 「私のことなら、心配はいりません。予定通り、貴国を訪問させていただきます。
 私は、最も勇敢なるコロンビア国民の一人として行動してまいります」
 それは、伸一の“誓い”であったのだ。
 四年前、来日したビルヒリオ・バルコ大統領(当時)から、同国の「功労大十字勲章」が贈られた折、伸一は、こう述べている。
 「私どもも“同国民”との思いで、貴国のために貢献していきたいと念願しています」
 彼は、たとえ何があろうとも、信義には、どこまでも信義をもって応えたかった。それが友情の道であり、人間の道であるからだ。
 コロンビア到着の翌七日、支部が結成され、伸一はメンバーと記念撮影し、激励した。
 八日には、大統領府のナリーニョ宮殿にガビリア大統領夫妻を表敬訪問した。この時、彼は、大統領に長編詩を贈り、若き偉大なるリーダーの勇気と行動を讃え、コロンビアの前途に「栄光あれ!」とエールを送った。

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