〈ワールドリポート〉 世界の“ザダンカイ” イギリス2018年7月13日


「希望の世代」の人材が陸続と
信心は不可能を可能にする力
庭で行われた座談会。太陽のもと、語らいが朗らかに。この日の日没は、会合終了から1時間後の午後10時過ぎだった(6月26日)
庭で行われた座談会。太陽のもと、語らいが朗らかに。この日の日没は、会合終了から1時間後の午後10時過ぎだった(6月26日)

 本年3月、青年フェスティバル「GENERATION HOPE(希望の世代)」を開催したイギリスSGI(創価学会インタナショナル)。これをきっかけとして、同国では、青年世代への弘教と新しい人材の育成が一段と進んでいるという。現地を訪れるに当たり、メンバーにSGIの魅力について尋ねると、答えは「座談会」だった。先月下旬、スコットランド中部にある都市スターリングで、広布伸展の模様を取材した。(記事=内山忠昭、写真=伊藤政明)

 首都ロンドンをはじめ、ブリストル、マンチェスターの3都市で開かれた青年フェスティバルには、友人を含む6000人超の青年が結集した。同世代の友による信仰体験の発表、力強い歌やダンスなどのパフォーマンスに共感が広がった。
 主催したのは青年部。当日に向け、毎週月曜日に全土の地区単位で勤行会を開催。池田大作先生が一人また一人と会って励まし、民衆の連帯を拡大した「大阪の戦い」を通し、“不可能を可能にする信心”について学習してきた。
 また壮年・婦人部は、青年部と祈りを合わせ、活動を全力でサポートした。その結果、各地区の雰囲気は一変し、座談会の参加者も増えていったという。
 こうした各部一体による広布のリズムは、青年フェスティバルを終えた今も、そのまま引き継がれている。
 イギリスSGIは現在、広宣流布大誓堂完成5周年となる「11・18」を目指し、“1万8000人の地涌の連帯”を広げようと奮闘している。
 ◇ 
 スターリングは、スコットランドの中心都市として発展を遂げてきた。フォース川が流れ、“ハイランド”と呼ばれる山岳地帯の入り口で知られる自然豊かな天地である。
 スコットランド最大の都市グラスゴーから車で30分。座談会の会場へ案内してくれたのは、副支部長のコリン・マッキュアンさんである(6月26日)。
 道中、マッキュアンさんは、仏法対話を重ねる青年世代の友人、スティーブン・フレイザーさんに連絡を入れた。座談会に誘うと、快く参加の返事をしてくれた。
 合流したフレイザーさんに、マッキュアンさんとの出会いについて尋ねた。
 「昨年3月、たまたま同じ職場で知り合ったんです。最初は、自分より少し年上の30代か40代かと思いました。でも実際は60歳手前だと聞いて驚きました。彼と一緒にいると、自然と笑顔になれるんです」
 当時、仕事で悩んでいたフレイザーさん。生き生きとしたマッキュアンさんの姿に引かれ、題目を唱え始めたという。青年フェスティバルも、片道4時間かかるマンチェスターまで足を運んだ。
 そんな彼が、信心に対する現在の心境を教えてくれた。
 「『11・18』に向け、入会を決めるつもりです。唱題のおかげで徐々に結果が出てきているので、前向きに考えています」
 やりとりを聞いていたマッキュアンさんがユーモアを込めて言った。
 「信心をしていけば、私みたいに若々しくなるよ。肌の手入れも必要なくなるから!」
 どっと笑いに包まれる車内。人と人の絆は世代を超えて結ばれると教わった一幕だった。
 ◇ 
 スターリングのSGI組織は、周辺エリアを含む町全体で一つの地区である。
 座談会会場であるベロニカ・スペルマンさん(地区婦人部長)の自宅に到着したのは、開始時刻である午後7時半の少し前だった。
 玄関先で明るく出迎えてくれたのは、地区部長のキース・ジェナーさん。着用しているのは「HOPE(希望)」の文字がデザインされたTシャツ。青年フェスティバルを記念して作製されたものだ。
 すでに参加者が集まり、唱題を始めていた。
 素晴らしいのは、参加者の半数がゲスト(未入会の友人)。そのうちの一人、ジェナーさんの妻セシリアさんは、数週間後に入会する予定だという。学会のメンバーも、ほとんどが入会15年以内である。
 しばらくして勤行を終えた参加者は、「サンキュー(ありがとう)」の言葉とともに、庭へと移動を始めた。座談会の続きは、屋外で行うようだ。
 日本よりも緯度が高いイギリス。夏季の日没は遅く、午後8時でも、外はまだ明るい。
 皆の自己紹介の後、会合のメインとなるディスカッションに移った。
 テーマを準備してきたのは、昨年4月に入会した婦人部員、ローレン・マックエードさん。「今回は“不可能を可能にする信心”について話しましょう」との彼女の呼び掛けに、一人一人が自身の体験を通して思いを口にした。
 「壁を乗り越える勇気が湧いてきます。機関誌には、私にも実践できると思う体験があふれています」(ジェラルディーン・フォードさん〈婦人部員〉)
 「かつては、さまざまな困難を抱えていました。でも今は、それらが悩みではなく、力につながっています」(イソベル・ワトソンさん〈同〉)
 「病に打ち勝った自分の半生についての本を出版することができました」(スチュアート・コクリンさん〈壮年部員〉)
 中には、発言を恥ずかしがる人や、しばらく考え込む人も。
 その様子に、周囲からは「無理に話さなくてもいいですよ。リラックスして楽しい時間を過ごしましょう」と優しいアドバイスが寄せられた。
 ◇ 
 ディスカッションの途中、ゲストの一人で、ルイス・マックフェイルさんという若者が言った。「ここに来ると、自分の居場所があると感じます」
 本年1月、イギリスのテリーザ・メイ首相は「孤独担当大臣」を新設したと発表した。人口約6500万人の同国は、孤独を感じている人の割合が、約7人に1人と高く、政府として対応に当たっていくという。
 孤独者が増えている理由の一つは、社会のデジタル化が進む中で、人と人が直接触れ合う機会が減っていること。これは、イギリスに限った話ではないだろう。
 「友達は皆、携帯電話の操作に夢中です」。マックフェイルさんは、ため息をつく。
 彼が信心を知るきっかけになったのは、知人に誘われて参加した青年フェスティバルだった。以来、SGIの会合に出席し、題目を実践しているという。
 「信心していると、さまざまな人との出会いがあります。それが最大の魅力だと思います。特に座談会は、体験を聞けるので大好きです」
 すると、壮年・婦人が笑顔でこう応じた。「私たちこそ、勉学に一生懸命なあなたの姿に、いつも励まされていますよ」
 この日、クラスメートであるモリー・キャンベルさんと一緒に参加したマックフェイルさんは、今の気持ちを口にした。
 「例えば、ソーシャルメディアにも、善悪両面あると思います。その善の部分を引き出せたら素晴らしいですよね。私は、信心を始める人が増えるような活用を考えていきたいです」
 座談会が終わっても、ゾエ・マクレイさん(婦人部員)の手作りケーキを食べながら、語らいは続く。
 「今日は来てくださり、ありがとうございました」――スペルマンさんの“閉会の辞”で、皆が帰路に就いたのは、午後9時過ぎだった。「青年フェスティバル以降、若い人たちが躍動しています。こんなにうれしいことはありません」(スペルマンさん)
 イギリスには今、社会に希望の光を注ぐ人材が「座談会」の場から陸続と躍り出ている。
 ようやく沈み始めた太陽は、明るい明日を照らしているようにも見えた。

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