ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所 創立200周年を記念する国際フォーラム 2018年12月6日
ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所 創立200周年を記念する国際フォーラム 2018年12月6日
ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所の創立200周年を記念する国際フォーラムが11月27日から29日まで、ロシア・サンクトペテルブルクで行われ、中国や中央アジア各国を代表する学術者らが列席した。
東洋哲学研究所(東哲)からは桐ケ谷章所長はじめ代表が参加。池田先生が祝福のメッセージを贈り、人類の精神遺産を継承しゆく偉大な業績を積み重ねてきたロシア科学アカデミー東洋古文書研究所の200年の歴史を「人類の未来を照らす英知の炎」と心から称賛した。
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同研究所の前身は1818年に設立されたアジア博物館。シルクロード地域を中心としたアジアの文化遺産を研究する機関として出発した。その後、東洋学研究所となり、さらに、同研究所から独立し、現在の東洋古文書研究所が発足した。
池田先生は1996年、「東洋哲学の展開」「人間主義の宣揚」等の貢献を評価され、同研究所の「名誉会員」に就任している。
東哲は同研究所の協力を得て、これまで、法華経写本シリーズの出版や、16カ国・地域で展開し、80万人以上が鑑賞した「法華経――平和と共生のメッセージ」展の開催などに取り組み、東洋文献研究のパートナーとして交流を深めてきた。
フォーラムでは27日、プーチン大統領、ロシア科学アカデミーのアレクサンドル・セルゲーエフ総裁らがメッセージを寄せ、東洋古文書研究所のイリーナ・ポポワ所長があいさつした。28日の会合では、桐ケ谷所長が池田先生のメッセージを紹介した。29日には「古典的東洋学を基礎とした東洋諸民族の写本遺産」とのテーマで分科会が行われ、東哲の川崎建三委嘱研究員が、東哲の理念・活動および両研究所が“法華経展”の開催や法華経写本シリーズの発刊で協力してきた足跡を発表した。