9月に神奈川で青年不戦サミットを開催

原水爆禁止宣言60周年記念
核兵器なき時代を今こそ
戸田城聖先生の「原水爆禁止宣言」発表60周年となる本年9月、宣言発表の地・神奈川で「青年不戦サミット」が開催されることが決まった。
同サミットは、冷戦終結間近の1989年(平成元年)4月、池田大作先生の提案を受けて発足。以来、広島・長崎・沖縄の3県の青年部が、核時代に終止符を打つことを目指して、地道に議論を重ねてきた。
今回のサミットは、25回目の開催となった昨年7月、池田先生がメッセージで“次回は各方面の青年部の代表らも交えて神奈川の地で”と提案したことを受けたものである。
9月2日に開かれるサミットには、広島・長崎・沖縄の3県をはじめ神奈川、各方面、さらに世界の青年部の代表らが参加。国内外の平和運動の報告や、戦争体験の継承の意味から、被爆体験の発表などが行われる。
また3日には、3県の青年部を中心に、総本部で今後の取り組みについて協議する予定となっている。
「われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり、怪物であります」――核兵器を絶対悪と断じ、その廃絶を訴えた原水爆禁止宣言は57年(昭和32年)9月8日、横浜・三ツ沢の陸上競技場で発表された。
この歴史的な宣言から60周年という意義深い節目の年に、世界は核兵器廃絶に向け、大きく動き始めている。
今月7日には、ニューヨークの国連本部で核兵器の使用や開発、実験、保有等を禁止した「核兵器禁止条約」が採択された。
9月20日から各国の条約への署名が始まり、50カ国の批准を得て発効となる。条約には100を超える国が署名すると見込まれる一方、これまでの交渉会議に核保有国や核に依存する国々は参加しておらず、溝は残ったままだ。
その中にあって、世界の青年たちが集い、核兵器廃絶への誓いを深める今回のサミットの意義は大きい。
池田先生は、本年5月の国際通信社のインタビュー記事で、サミットへの期待を寄せた。「条約の締結後に実効性の確保を図る上でも、市民社会の声、なかんずく、核時代との決別を強く求める青年の声を結集し、目に見える形で示していくことが、非常に重要になると思います。神奈川で開催する『青年不戦サミット』が、その一翼を担う集いとなることを、心から念願してやみません」と。
竹岡青年部長は力を込める。「人類の悲願である『核兵器のない世界』の実現へ、青年が立ち上がる時は今。私たちの信念の対話と行動で、不戦の潮流を広げてまいります!」
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